第5週目 「運命の分かれ道」 (2)前編
【第25回~第30回】 5月 1日~ 5月 6日放送分。
今週から達彦ぼっちゃんの登場場面激増(爆)の為、
分割してのUPになっております。
要するに『達彦☆祭りバージョン』です。(爆)
ご面倒をお掛けしますが、ご了承下さい♪
◇あらすじ◇ 達彦(福士誠治)は音楽学校の受験申請をかね(戸田恵子)から断られるうえに勘当され、家を出て行く。そんな達彦を喫茶店のマスター・ヒロ(ブラザートム)が受け入れ、店でピアノを弾くことを勧める。事情を知った桜子(宮崎あおい)は、ライバルではあるものの黙ってはいられず、かねが翻意するように達彦の演奏会を開くことを思いつく。 |
【第29回 5月 5日 放送分、前編】
とても達彦の演奏には敵いそうもない。
桜子はそう思ったのです・・・。
ピアノを奏でる達彦の、何と麗しい事か・・・
「いいねぇ~、達彦くんのピアノは。」
思わず後光が差しております!
(随分と差を付けてくれるじゃないの・・・)
リズミカルに鍵盤を舞う、美しい指先・・・。
端整な横顔・・・
(ここまではいつも通りで、OKねっ!)
(ここからが、一番難しいねん・・・。)
(出来てるよ、出来てるよ~!)
(ヤッタ~~~!!俺ってば天才かもw ) 超ご満悦!
(最高だったでしょ? ヒロさん!・・・ )
(出た・・・・・・・・!)
「あ!・・・」
(あ!・・・、って何よ? あ!って!失礼な。)
「今弾いとった曲、音楽学校の課題曲の?」
「うん。・・・東京の音楽学校、
俺も受験する事にしたんだ。」
「聞いとるけど。」 (キッパリ!)
(あっさり言う子やねぇ~キミも。)
「・・・そう。
どうせならソナタ10-3に挑戦しようと思って・・・。
受験生、きっと強豪が揃ってるだろうから。
少しでも難しい曲で印象付けんとね。」
「・・・そうね。」
(いかん!話題を変えなきゃ! せっかくの会話がっ!!)
「君は、何選んだの?」
「私はまだこれから・・・。」
達彦は、おもむろに桜子の抱える楽譜を取りあげ
(どれどれ、これか・・・。)
「作品10-1。 どう言う曲だっけ?」
(勝手に取るな!こらっ!)
「まだそれに決めたわけじゃないよ。」
(えっと・・・おっ!、これは・・・)
「ああ、思い出した!これ、昔習った事あるよ。
ここの指使い結構難しいんだよなぁ・・・、
ちょっと弾いてみぃよ! 見てあげるから。」
(ふ~ん、なかなかいい感じじゃないの?)
慌てて楽譜を奪い返す桜子。
「関係ないだら!
同じ学校のピアノ課を受けるって事は、あたしとあんたは敵同士。
気安く口をきかんで!!」
(気安くって・・・そんなぁ・・・)
(敵同士かよ・・・?)
(ただ、練習見てあげたかっただけなのに・・・)
(いつもながら、あんまりぢゃ~ないの?)
(こりゃ、ダメだぁ~)
ヒロにとっても、あちゃ~な瞬間でした(爆)
松井家では、達彦が音楽学校受験の為の書類を前に両親とにらめっこの真っ最中。
「そこに判子を押して欲しいんだ。」
(こ、これに!? チャレンジャーだな達彦!)
(判子? 宅急便ならいくらでも押したるわ!)
「保護者の同意がないと、
音楽学校を受験出来ないんだ。」
「だから、・・・お願いします。」
(こんなもん!こんなもん!こうしてくれるわっ!!)
かねは、達彦にとって大切な書類をいきなり破棄してしまう。
「ちょっと、おまえ・・・!」
(か、母さん・・・何て事を!)
「許しません!音楽学校だなんて許さんよ。
勘当です。家から出て行きなさい!!」
(桜子ちゃんも、母さんも、なんでそんなにイジワルなんだよ!)
「ちいと・・・それは厳しすぎんか?」
(やりすぎじゃぁ、ないでしょうか?)
(知るかいっ!!)
(母さんも、敵なんだね!)
「分かった。」
(こんな所に、長居は無用。)
「ちょっと、何処行くん!?
達彦?達彦ぉ~! 何処行くん!?」
慌てて達彦の後を追うかね。
「達彦ぉーーー!!」
荷物をまとめた達彦は、さっぱりすっきりと山長を出るのだった。
(さらば、母さん!)
「達彦!何しとるん!!」
「出て行けっちゅうなら、出て行く。」
(あんたがそう言ったんですから・・・残念っ!!)
「自分で何とかする!」
(俺・・・もう20歳だもん、自立しないとね♪)
「そんな、あんた・・・お母さんはね!」
達彦は、母の声に耳を貸さずに家を出るのだった。
一方有森家では、夕餉を囲んでのひと時、昼間のかねの横暴さに磯が腹を立てていた。
「まったく失礼な話だが!
桜ちゃんが唆したなんて決め付けるなんて、
思い込みが激しいんだわ、あの女!」
「ほいでも、跡取りだと思ってた一人息子に突然裏切られて、
カーッとなる気持ちも、わからんではないわねぇ。」
「笛ちゃん、あんたどっちの味方!?」
「・・・・・・・・」
「達彦さんも可愛そうだよね。
大きな店屋さんの跡取りは、傍から見たら良いごだけど、
生まれた時から生きる道を決められてるって事だもんね・・・。」
杏子の言葉に、一同は沈黙してしまう。
そうなんです、達彦の苦しみを少しは理解してあげてください。
ねっ!桜子ちゃんw
かねに勘当された達彦は、ヒロの店を手伝う代わりに、タダで寝泊りさせて貰っていました。
(俺って結構キレイ好きだし、エプロン姿もイケてるよね^^)
(ウザイ母さんもいないし、ここは天国だもんね♪)
そこへ、店内に一組のカップルが入ってくる。
「達彦君、ピアノ弾いてくれる?」
「はい?」
「あのさぁ、何かロマンチックな曲。
ヨーロッパだと、テーブルミュージックって言って、
お客さんが来た時に、その人たちが食事をしたり、
お茶を飲んだりしてる間、生演奏を聞かせる店があるんだよ。
洒落てると思うでしょ?」
「はぁ・・・。」
「思うでしょ?」
ヒロの頼みでもあるし、
達彦はお客さんの為にピアノを弾き始めるのだった。
(さあ、皆さんも曲が流れているのを想像して・・・)
(優しく、穏やかに・・・)
(ダイナミックで、情熱的に・・・)
(う~ん、いい感じ♪)
(やっぱり、達彦さんったらお上手なのね・・・。)
ひょうたんから駒とでも言うのでしょうか、岡崎には珍しいピアノの生演奏が聴ける喫茶マルセイユは、ちょっとした評判になり、やがて新しいもの好きや音楽好きの人々が集まり始めたのです。
「ごめんなさい、今、満席で・・・」
「・・・・・・・・」
「竜彦君のピアノ、評判いいんだよねぇ~。
席、無いけど聴いてきますか?
・・・あ~、敵同士だ。」
「いえ、聞かせて頂きます。」
「達彦君、家を追い出されたんだって。」
「そうなんですか!?」
「勿体無いなぁ~、あんなに上手いのに、
親の反対で受験出来なくなったんだって。」
(味噌屋より、音楽がいいねん!)
(こうして、ピアノを弾いている時が最高さ!)
桜子は、皆の理解の下、自分が好きな道を歩める事を幸せだと感じていた。
そして、昔、自分がまだ幼かった頃に祖父の家の納屋で開いた演奏会を思い出した桜子は、慌てて喫茶マルセイユに向かうのだった。
「演奏会!?」 めちゃめちゃ息が合ってますw
(突然、何言うかと思ったら・・・。) あまりの事に固まってる達彦w
「そう!ここで演奏会を開いて、
達彦さんのピアノがどんなに素晴らしいか皆に聞いてもらうの!」
(敵だって言ったじゃない!)
「女将さんって、
達彦さんが皆の前でピアノを弾いとるのは、見た事ないんだら?」
(まあね・・・そう言えば・・・。)
「親って、
自分の子供が人に褒められたり認められたりすれば、
素直に嬉しいに決まっとるよ!」
(そんなもんかなぁ・・・。)
「ほいだから、集まったお客さんが、
達彦さんのピアノにウットリしたり、拍手したりしとるのを見たら、
きっと気持ちが違ってくるよ!」
(いや、母さんは『山長』命だぞ!)
「ほうかなぁ・・・
そんなに簡単じゃないと思うけど。」
(とにかく、半端じゃないんだから・・・。)
「うーーーん・・・うん。
やって見よう!いいんじゃない?」
「えっ!?」
「面白そうじゃん。
それに、店の宣伝にもなるしさ!」
(はい!? 今何と?)
(そっかぁ・・・ダメもとだしな。)
(せっかく桜子ちゃんが、考えてくれたんだし・・・)
(やってみますか!! キラリン☆)
「う・・・うん。」
(そうそう、頑張ろうよ!!)
桜子が、達彦の為に何かをしてくれた最初の出来事でした。
『災い転じて福と成す』と行けばいいのですが・・・。
**★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★**
調子に乗り過ぎて、やはり、文字数制限に掛かりました・・・。
腱鞘炎になりそうなほど頑張ったのに・・・(ノω・、) ウゥ・・・
文字と言うよりは今回の場合、画像のリンクタグが原因の様です。
だって、半端な数じゃないんだもん(爆)
福士君って、罪な人だわw
仕方が無いので、何とか復旧して得意の前後編にしてUPします。
ご面倒でも、リンクから飛んで頂けると嬉しいです。
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★昼ドラ『貞操問答』 ( 菊池寛原作 )
福士誠治さんファンは必見!後半にになるにつれ超大作に!(爆)
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■ 『純情きらり』
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