お父さん!? 『弁護士のくず』 #5 | 私的空間.com

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毎日の生活の中で感じた様々な事柄を書き綴っております。

CASE 05  【私の父は九頭さんです!】


ええーーーっ! Σヽ(゚Д゚○)ノ 九頭さん、大丈夫なの?

気持ちはよ~く分かりますが・・・w 


◇あらすじ◇
九頭(豊川悦司)のいる事務所に彼を父親と呼ぶ少女、美月(村崎真彩)がやって来た。美月は九頭のかつての恋人、葉月(和久井映見)の娘。葉月は交通事故で亡くなり、美月は母の兄の月夫(小市慢太郎)夫婦に引き取られている。美月は九頭を父親だと言い張るが、何かを感じた九頭は月夫と連絡を取る。一方、武田(伊藤英明)は元不倫相手に子供を認知させたいという依頼者、陽子(矢部美穂)の相談を受けた。夫の新平(有吉弘行)は血のつながりはなくても自分の子だと言い張っている。そんな中、九頭は葉月が自分と別れた後に付き合っていたという富田(川崎麻世)を突き止め、美月を認知するよう迫る。

goo テレビ番組ナビ  より


今回もまた、パチンコ屋で大負けの九頭(豊川悦司)先生。

しかも、知り合いの結婚式に持参するはずのご祝儀まで吸い取られる。


いいかげん、学べよ!九頭さん(爆)


白石法律事務所では、白石先生がTVのインタビューを受けていて、自分達にもインタビューがあるかもと、武田(伊藤英明)夕花(星野亜希 )は落ち着かない。


そこにパチンコで大負けした九頭が帰還。

事務所のメンバー達が危惧していた状況に・・・。


白石のインタビューを終えたアナウンサー(青木裕子)が、偶然にも九頭にマイクを向ける。


「お名前は?」


「弁護士の、九頭です。よろしく!」


「子供たちを取り巻く現在の環境についてどうお考えですか?」


「正直言うとね、子供は好きじゃないねー。
 わがままだし、怒ると泣くし、
 金も貸してくれないし、一緒に酒を飲むわけにもいかないし。」


そんな九頭の姿を街中で見かけてTVを食い入るように見つめる少女。

どうやら、どこからか単身で上京して来た様子。

思い付いた様に写真を取り出し、TVに映る九頭の顔と見比べた少女は、疲れ切った顔に笑顔を浮かべるのだった。


「九頭先生は事務所の恥です!
 せっかく白石先生が素晴らしいこと言ってるのに、
 子供の人権否定するようなこと言って!
 全部ぶち壊しじゃないですか!!」


「はいはい、ぶち壊しです。 で、何それ?」


呆れながらも、武田は九頭と徹子(高島礼子)ちゃんに自分の抱える案件を説明するのだった。


「いいですか?

依頼者である小塚陽子(矢部美穂)31歳は、

以前関係があった会社社長・北岡頌栄34歳に、

娘・サキ、3歳の認知を求めています。」


「サキの父親はさぁ、

陽子の夫・小塚新平(有吉弘行)31歳になってるけど?」


「陽子は北岡との不倫関係が終わりかけた時に、

小塚と交際を始め、後に結婚したんですが、

でも間違いなく本人は、父親は北岡だと主張しています。」


「不倫相手との子を、夫の子だって言ってたって事?」


「そうです。

小塚はこの歳になっても定職に就かず、夫婦仲は悪化。

陽子は小塚に、実は娘は北岡との子である事を喋ってしまい、

それが原因で、現在は別居中です。」


「知らないうちに父親になってた男も、

知らずに他人の子を育ててた父親も、

両方バカだね、こりゃ。」


「大丈夫なんですか?九頭先生は。」


「当たり前でしょう?こう見えても人格者だよ。 俺の下半(チン)身は!」


そこへ、先程の少女が訪ねて来る。


「あの・・・お父さん?」


少女はもう一度写真を取り出して、九頭と見比べる。


kuzu


「お父さん!?」


「・・・お父さん!!」


事務所の面々が驚く中、そう九頭に呼びかける少女。


少女は、昔、九頭が付き合っていた秋野葉月(和久井映見)の子供だった。

母親は交通事故で亡くなり、葉月の兄・月夫夫婦に引き取られていたと言う。


kuzu


写真に写っているのがお父さんであると、母が言っていたという少女。


「ちょっとちょっと!弁護士らしくきちんと対応して下さいよ!
この子の未来の問題なんですから。」


「本当に、お前のお袋、いや、秋野葉月は死んだのか?」


美月が頷く。


「名前は?」


kuzu


「秋野美月。」


「葉月の娘で、美月。字は、美しい、月?
歳は? お前、何年生だよ?」


「10歳。4年生。」


「・・・・・・・・」


「お父さんなんでしょ!?」


「えぇ~っ・・・!?」


kuzu


美月(村崎真彩)をおいて、トイレの中に篭ってしまう九頭(爆)


夕刻になっても美月が戻らない事を心配するどころか、腹を立てている月夫の妻(栗田よう子)

明らかに自分の子供達との差別を感じます。


自分は美月の父親じゃないと確信するくずは、夕花に葉月の兄・
月夫(小市慢太郎)の電話番号を調べさせる。
葉月は他に身寄りがない事を知る九頭は、美月を預かっているのはそこしかないと言うのだ。


「心配して探しているかもしれないわね。」


「さあ。どうだろう。
心配してくれるようなあったかい家なら、家出なんかするかね。」


「本当に自分の子じゃないの?」


「違う!!」


「だとしたら、あの子かわいそうね。
自分の居場所を見つけられなくて、
理想の父親を探し歩いて・・・。」

武田とトランプで遊んでいた美月は、飽きてしまったのか、トランプを放り投げてしまう。

見かねて割って入った九頭は、トランプを使って得意の手品を始めるのだが、武田に通用しても美月にはあっさりと見破られてしまい、通用しなかった・・・。


夕花が、調べた月夫の電話番号を九頭に渡す。

九頭は早速電話するが・・・


「みなと食堂です。 ・・・美月の伯母です。 ・・・弁護士!?

・・・美月があなたを訪ねたってことは、
あなたにも心当たりがあるんでしょう?
仕方なぁ~く預かっていますけど、
本物の父親がいるなら、話は別ですよ。
ちゃんと話を付けに来て下さいね。
弁護士さんなら、そういう話、お詳しいでしょ?」


月夫の妻は、側で月夫が代わってくれと言うのを無視してまでそう言い放つ。

とっても感じ悪い。


「この子はそっちに返しにいく!話はその時に!」


「いやだ!絶対おじさんの家には帰りたくない!
ここにいる!ここにいる!!」


「話にならないねぇ。
弁護士がヤクザより怖いってことを、教えてやるか。」


電話を切った九頭は、そうボヤク。


事情がわからず、心配そうな月夫に向かって、妻は嬉しそうに話す。


「美月を預かっていた間の養育費、請求出来るかもしれない!」


ソファーでぐっすりと眠ってしまった美月を見つめながら、武田がつぶやく。


「なんだか可哀想だなぁ~。
誰かにきちんと愛されたことってあるんですかね。」


「愛って何だよ。」


「愛は愛でしょう!」


「愛なんてものはね、

欲張るとろくなことがないんだよ。
ただ腹の底で黙って相手を思ってやる。
それで通じるんだよ。」


「まあそれも、愛だと思いますけど!」


九頭は、美月が自分の子では無い事を確信していた。

だとしたら、本当の父親は今何処にいて、何をしているんでしょうか?


美月に「世の中のやりきれなさを教えてやる」為に、九頭は国光とのコミニュケーションの場であるキャバクラに行く事を諦めたご様子。(今回はF1オナゴグランプリでしたねw)


「はぁっ、何だよ、ハゲの独り占めかよ・・・最近、乳揉んでねぇ~なぁ。

武田に乳はねぇ~しなぁ~。 はぁ~っ。」


珍しく九頭さん、真剣に悩んでますね。

今までは、何があっても国ちゃんとは遊んでましたもんねw


翌日、九頭は美月とバスに乗っていた。

武田は事務所で、小塚陽子と夫・新平の話し合いに立ち会っている。


「やはりサキちゃんは、旦那さんの子ではなく、

北岡さんの子供に間違いないと・・・」


「そうです!
北岡さんはサキを認知してもいいと言ってくれてます!
この人がテコでも離婚に応じないので、
サキのことだけでもちゃんとしておきたいと思って!」


kuzu


陽子は北岡から毎月10万円の養育費の約束も取り付けていた。
武田の前で夫婦喧嘩を始める二人。


「父親が自分の子供だって言えば、血の繋がりがどうであろうと、
子供はその父親の子なんだよ!」


父親の言い分通り、通常、婚姻を結ぶ者同志の間に生まれた子供には、嫡出推定が認められるが、サキが生まれたのは、結婚して160日だった。
嫡出推定は婚姻成立後200日以内に生まれた子供には適応されていない事から、この夫婦の問題は今後、血液鑑定やDNA鑑定に持ち込まれる。


kuzu


九頭と美月の姿は、葉月の墓前にあった。


「お母さん、よく九頭さんの話してた。
弁護士になる夢を持ってて、正義感が強くて。
優しくて立派だって。」


「言っとくけど俺には正義感も優しさもないよ。」


「お父さんは、人の痛みを本当にわかっている人だって。
それに照れ屋だって。」


「いいかい美月ちゃん。お母さんは夢を見ていたんだよ。
お母さんの見てたおじさんの姿は、ただの夢なんだよー。」


「お父さんは・・・、」


「お父さんじゃないの!!九頭だ!」


「・・・九頭さんも、夢をいつも語ってたんでしょう?
弁護士になるって、お母さんに。
九頭さんの夢は本当になったんでしょう?
お母さんの夢は本当にならないの?
九頭さん、優しすぎるから自分の前からいなくなったんだって、
お母さん言ってた。」


「子供相手に何恥ずかしいこと言ってんだ、あいつは。」


「九頭さん、なかなか弁護士に慣れなくて、
お母さんに迷惑かけたくなくて、
お母さんの前からいなくなったんでしょう?」


「そういうことじゃないの。
あのね、俺はダメな男だったの。
勉強もろくにしなかったし、金もないのに遊んだし、
お母さんの他にも女は沢山いたし、
君のお母さんにね、愛想つかれちゃったワケ。
その辺わかるでしょ、子供でも。
美月ちゃん、思い出は美しすぎてっていう歌の文句、知ってる?
現実は、たいがい美しくとも、なんとも・・・ないんだよ。」


kuzu


美月は泣いていた。

その涙を見た九頭は、言葉を止める。

おじさんの家にはどうしても帰りたくない様子の美月。


「おじさんの家は、自分の家じゃねぇ~んだから、
辛くて当たり前なんだよ。我慢しろよ。
親戚のおじさんの家でも我慢出来ないのに、
他人の俺の家に来たって我慢出来るわけがねーだろ?」


と説く九頭だが、他人じゃない!と反撃されてしまう。

そんな打たれ強さがお父さんに似てると母親が言っていたらしいw

笑顔でそう語る美月に、九頭も笑うしかなかった。


「こうなったら、俺がどんなに酷い男か、思い知らせてやる!」


九頭は美月連れて、昔葉月と一緒に暮らした町へ向かい、その時馴染みだった喫茶店に連れて行く。
葉月はそこで働いていた。


kuzu


カフェ エルのマスター・(中条きよし)は、当時の九頭と葉月の事をよく憶えていた。

さんざん、ダメ男であった事実を聞かされても、少しもメゲない美月。

だがマスターは、葉月は心から九頭の事を愛していたとさりげなく語るのだった。


九頭は、マスターから自分と別れた後の葉月が、富田(川崎麻世)と言う隣町の有名な資産家と見合いをして、店を辞めて行った事を聞かされる。

その富田は、現在、かなり怪しげな会社の社長をしているらしかった。


九頭には事の真相が見えていたようだ。


「お前さ、本当はもう俺が父親じゃないってわかってんだろ?」


「・・・・・・・・」


「返事はしなくていいよ・・・。

世の中愉快なことばかりじゃない。
想像と違っていたり、思い通りに行かなかったり、

そんなことばっかりだ。
これから本当の父親に会えるかもしれない。
お前の父親が優しくて素敵で、お前の気に入る男だったら、
その胸に飛び込め!
もしクダラネー男だったら、俺がそいつからがっぽり
金をふんだくってやる。な?
学校を出るまでの養育費、2千万。
弱みにつけ込んで、上手くいきゃ、3千万!
俺の取り分が200万で・・・」


「お金なんかいらない!」


「そのうちいるんだよ!
世の中ね、お金があればなんとかなることが沢山あんの!」


九頭は美月の手を引き、父親と思しき男の経営する『冨田プレイ興産』へと足を踏み入れる。


kuzu


「いきなりその子を認知しろと言われてもね!」


「困りますか?」


「困りますよ!仕事中だし、女房だっているし!」


「僕も困るんですよ~。
 仕事もあるし、女房はいないけど。」


「そもそもね!秋野葉月なんて名前、記憶にないなぁ。
 もう10年以上前の話でしょ?」


富田は完全否認するが、髪の毛を手に入れた九頭がDNA鑑定を迫ると、途端に焦り始める。


kuzu


しかし、DNAなど信用出来ないと食って掛かると、九頭と激しい言い争いに。

その姿を見ていた美月がいたたまれずに叫ぶ。


「もういい!!
 こんな人、私のお父さんじゃない!!
 こんな人!私のお父さんじゃない!!」


飛び出して行く美月を慌てて追う九頭。

泣きながら走り続け、その後もひたすら歩き続ける美月の姿が痛々しかった。

やがて、泣くのにも走るのにも疲れた美月は立ち止まり、お腹が空いたと口を開いた。

九頭は、海辺のレストランで美月と食事を摂る。

あれだけ泣いていた美月だが、すっかり笑顔を取り戻していた。


kuzu


帰りのバスの中、疲れて眠っている美月の隣で、九頭は何かを必死で考えている様だった。


kuzu


美月を背負い、複雑な心境で事務所に戻ってきた九頭は、まだ灯りが点いている事に安堵する。

それが誰か、わかっているかの様に・・・。


「お帰りなさい。」


徹子の声だった。


「何? 心配して待っててくれたワケ?」


「そんなワケないでしょう?仕事!」


kuzu


「なかなか様になってるじゃない、お父さん。」


「バカ言うんじゃないよ!」


ちょっと嬉しそうな九頭の表情。


「どうなった?美月ちゃん。」


「まあね、本当の父親らしきものが、見つかったような、
見つからなかったような・・・。」


「どういうこと?」


「真実は、心に痛いってことですよ・・・。」


「疲れた顔してる・・・。」


「昔ちょっとでもいい仲になった女が、 
つまらん男と寝たかと思うと、がっかりも来るよ。」


kuzu


「自分にも責任の一端あるんじゃないの?」


「責任なんていうのは、

一人一人に任されているんだ。
葉月だってこの子だって、

自分の責任で生きて行くしかない。」


「そんな言い方、寂しすぎない?」


「寂しいんだよ。心の隅で思ってやるしかない・・・。」


九頭は、そっとソファーに寝かせた美月にジャケットをかける。


「ああ~っ、今日はちょっとやりすぎたかもしれない。
・・・この子、俺の子だと思った?」


「こ~んな可愛い子、九頭さんのDNAじゃ生まれないわよ。」


「なるほど。」


「おじさんの家、少し調べてみました。
経営している食堂が傾きかけているようね。
従業員もみんな辞めさせて、

今は夫婦で、何とか切り盛りしているみたい。
日に日に家庭環境も悪くなって、

美月ちゃんを預かれるような状況じゃなかったようね・・・。
それでも引き受けたってことは、
そんなに悪い人じゃないのかもしれない。」


「わざわざ調べてくれたんだ。」


「ええ!」


「秋野葉月のこと、気になる?」


「なりません!」


「そんなに悪い人じゃないっていうのも

困りもんだよねぇ。
世の中もっと白黒はっきりしていれば、

楽だと思うよ。」


「美月ちゃん、今晩うちで預かろうか?」


「俺も一緒でいい?」


「ばぁ~か、何言ってんのよ。

先に帰るわね。戸締りよろしく!
何かあったら、連絡下さい。 では!」


あ~あ、徹子ちゃん帰っちゃったよw


「何かあったらか・・・。
な~んにもね~だろうなぁ~、俺。」


そこに冨田から電話が入るのだった。


翌日、富田が事務所に訪ねて来て、証拠の髪の毛を買い取りたいと言い出す。


kuzu


どうやら九頭をお金で買収して、今回の件を揉み消そうと言う魂胆だ。
なるべく安く解決したい本音がモロ見えの富田に、九頭はなかなか首を振らずに、こう問いかける。


kuzu


「一つだけ、聞きたいことがある。
あんた、葉月のこと、どう思ってたんだ?」


「どうって、今更そんなこと言われても。」


「今更ってことはないだろ。
美月っていう子供までいるんだぞ。
葉月のこと、ちゃんと惚れてたのか?
葉月のこと、ちゃんと思ってやったか?
あんたは今、ろくでなしだが、
その当時はそんな悪い男じゃなかったんだろ!?
だから葉月はあんたに・・・!」


「そんなこと聞いてどうすんだよ。
あ!録音してんだな!?
またそれをネタにゆするつもりか!?」


「そこまでセコくねぇよ。
教えろ、葉月のこと。
お前、どう思ってたんだ!?」


kuzu


「覚えてねぇよ!
まぁ、見合い相手で口説きやすい女がいたなってぐらい
わかってるけど、女の名前なんて覚えてねーよ、そんな昔のこと!
どうせ軽い女なんだろ!」


九頭の目から、涙がこぼれる。

九頭にとっては、大切な女性だったんでしょうね・・・。


kuzu


「・・・お前、さては生まれつきのクソ野郎だな!?」


「何っ!?」


富田の言葉が許せなかった九頭は、冨田の頭を掴み、テーブルに何度かたたきつける。
部屋から逃げ出す冨田を追いかけてまで手をあげようとする九頭を、武田が慌てて取り押さえる。

「断言してやる!
この子はな、お前のような男の子供じゃない!
美月は俺の子だ~!!」


「お父さ~ん!」


kuzu


美月は嬉しそうに九頭に駆け寄り、抱きついてくる。


「暴力弁護士!訴えてやる!」


「おう、好きにしろ!帰れ帰れ!ハゲにするぞ!」


「覚えてろ!」


そう捨て台詞を残して、富田は事務所を出て行った。


「忘れね~よ!テメーみたいなバカじゃねぇ!
 今時な、覚えてろ、なんて言うやついるもんな!
 おい見てみろ!証拠の髪の毛ばら撒いて行ったぞ!
 ぜ~んぶ拾っておけよ!
 一本250万で売れるんだよ、これが!」


「九頭さん、美月は俺の子供だって言ってくれた!」


九頭に、しっかりとしがみ付いている美月。


「聞きましたよ、確かに。」


「私もしっかりこの耳で!」


武田と徹子ちゃんも嬉しそう。


「嬉しいー!!」


「ちょっと、感動しました。」


「ばかやろう!弁護士が気安く感動なんて言うんじゃない!
食うか食われるか、勝つか負けるか!そうだろう!?」


「美月は俺の子供だ!って、ジーンとしました!」


「待ったぁ~。ただの弾みなの~。」


kuzu


「愛を感じました!ね、美月ちゃん!」


「ありがとう!お父さん!」


九頭は、この展開に言葉もなくその場にへたり込むのだった。

翌日、バスに乗り月夫の家へ向う九頭と美月の姿。

武田は陽子を呼び出し、調停資料の日記を返す。

九頭の行動から、武田はまたひとつ何かを学んだようですね^^


「サキちゃんが生まれてからの事が良くわかりました。
旦那さん、遊園地のパレードの場所取りで、競争して骨折したり、
クリスマスにサンタの格好で窓から登場しようとして、
職務質問されたり。」


「サキの予防接種で緊張して、貧血起こした事もあった!
バカなんです。
挙げていったら、数え切れないくらい!」


「それくらい、サキちゃんのことを思っているんだと
思いましたよ。
思い出は、血のつながりには勝てないでしょうか?
子供を思う親の気持ちは、お金には勝てないでしょうか。

・・・差し出がましいことを言いました。」


kuzu

そんな武田の言葉に、陽子はどんな事を思ったのでしょう・・・。



再びバスに乗り、防波堤を共に歩く九頭と美月の姿。

その手はしっかりと繋がれていた。


事務所では、白石が窓の外を見る様に皆を促す。

武田の依頼者への思いが届いた様で、サキが新平に駆け寄り、三人で仲睦まじく帰って行く姿がそこにあった。


kuzu


「きっと、もう大丈夫だよ。」


みなと食堂に美月を引き取る事を告げに行く九頭。
驚く月夫だったが、妻は、父親なのなら美月を預かっていた時の養育費を請求すると言い出す。


制止する夫に向かい、妻は更に続ける。


kuzu


「あなたは役に立たないんだから黙ってて!
あんたがちゃんと稼いでいてくれれば、
私だってこんな話したくないの!
お支払い、いただけますよね?
うちだって出来る限りのことはしてきたんです。
葉月さんも軽率ですよ!
結婚もしないで子供を生むなんて。
第一、子供がミジメだもの・・・。」


九頭の表情が変わる。


「いい加減にしろ!美月の気持ちも考えてやれ!」


とうとう、月夫が声を荒げる。


「あなた・・・」

「おじさん!」


月夫が美月に、新しい上履きをそっと差し出す。

妻が、美月にはボロボロの上履きで我慢させていた事を悔いていたんですね。


「新しい学校で履いてくれ。
ごめんな。おばさんも悪気はないんだ。
おじさんがしっかりしないから・・・。」


美月は、上履きをしっかりと抱きしめる。


「預かってくれて・・・ありがとう。」


自分の居場所を見つけた美月は、そんな月夫に礼を言う。


「お世話に、なりました。」


kuzu


九頭と美月は深々と頭を下げた。



葉月の墓前に手を合わせる二人。


「お母さん!」


「お前のお母さん、いい女だったぞ。
最高だった。」


「うん!」


「お母さんのこと、自慢に思え。」


「うん!」


「俺に言う資格はないんだけどな・・・。」


そう言うと、ハンカチを目に当てる九頭。


「泣いてるの?」


「バカ!こんなこと誰にも言うなよ。
内緒な!柄じゃないから。」


「はいはい!お父さん!」


美月がくずの頭を撫でる。


「もう、これからどうすんだよ~俺~。
とりあえず、泣いたのは内緒な!」


と更に号泣しながら九頭が言うと


「はいはい!よしよし!泣かないの~!」


kuzu


九頭を慰める美月。

その表情は、まるで安住の地を見つけたかのように、輝いていました。

九頭は・・・(≧▽≦)ゞ



**★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★**


今回は、超ビックリ!

まさか美月ちゃんを引き取って育てるとは!!


でも、あの状況じゃ放っておけないよね、普通。

やっぱ九頭さん、最高です!


美月ちゃんも、九頭のところで教育を受ければ、

きっとただ者じゃなくなりますよね~!(爆)


子供には何の罪も無い。

大人の勝手な事情で幼い心を傷つけるのは、許されない行為だと思います。


武田君も、そんな気持ちでサキちゃんを見ていたんでしょうね・・・。


そう言えば、サキちゃんのおままごとは、シュールでしたねぇ~(爆)


九頭も徹子ちゃんも、

お互いに、物凄く相手を理解しているんだなぁ~と実感。


必要な時に必要なだけの心配りがちゃんと出来てて、

それがちゃんと相手に伝わっている・・・。


いい関係だと思います^^

これ以上は踏み込めない所で迷っている、徹子ちゃんが愛おしいです♪


頑張れ!徹子!!


次回からは美月ちゃんがらみで、

今までは謎だった九頭の自宅なんかが拝見出来たらいいのになw



LOOK!  本日のリンク♪


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