第1話 【 医療は人か金か!? 】
テーマがリアルで、ドラマと言うよりドキュメンタリーを見ている感じ。
医療問題ってとても大切なのに山積み状態で、何故か置き去りにされてる現状が伝わってきます。
派手な作品ではないけれど、医者って何なのか、人と人の絆やふれあいなどを直球勝負で描いてくれるんじゃあないかな?と期待が持てた作品でした。
◇あらすじ◇ 篠崎絵里子脚本、山室大輔演出。 航平(竹野内豊)は8年前に医師を辞め、今は地方都市の市役所職員。気さくで親切だが、彼は心に傷を抱えていた。ある日、苦しんでいる妊婦に出くわした航平は、今まで避けていた病院に足を踏み入れる。その市民病院は30億円もの赤字を抱えていた。常勤の産婦人科医はおらず、追い返されそうになるが、看護師の愛子(菅野美穂)が何とか受け入れるよう医師に願い出る。そこへ突然、自分が診ると言って紗綾(緒川たまき)が現れる。彼女は"病院再建プロジェクト"のため、この病院に派遣されたすご腕の脳外科医だった。その夜、七夕祭りでにぎわう漁港で爆発事故が起きる。愛子たちは急患を受け入れるが、医師も看護師も人数が足りない。そこへ、航平が助けた妊婦の涼子(大沢あかね)が運び込まれる。 goo テレビ番組 より |
森山航平(竹野内豊)のオペシーンから始まったこのドラマ。
その後すぐに、スクーターに跨り気持ち良さそうに風を受けて走る航平の姿。(結構似合ってる♪)
市役所の職員らしいが、医師だった8年前に一体何が起こったんでしょう?
人当たりの良い公務員♪って感じの航平の前に現れたのは、看護師の豊田愛子(菅野美穂)。
離れて暮らす妹の為の戸籍謄本を取りに市役所へ訪れていた愛子は、落とした100円玉を拾おうとして航平とぶつかってしまう。
きちんと謝り、急いでいるからと100円の立て替えを申し出る航平だったが…
「謝れば済むと思ってる。
本当に申し訳ないと思うなら、一緒に這いつくばって拾え!」
と、愛子は怒り心頭。
だが航平は副市長に頼まれた仕事がある為、やむを得ず100円を押し付けてその場を去ると言う素晴らしい出会いのシーンが繰り広げられましたw
気乗りはしてなさそうですが、副市長・蓮見洋治(陣内孝則)のお手製である『熱烈歓迎、遠藤大先生!!』と書かれたラブリーなプラカードを掲げ、駅前でお出迎え中の航平さん。
その目の前でうら若い妊婦の涼子(大沢あかね)が苦しみ出して倒れてしまい、放っておけずに航平は付き添って病院へと向かうのだった。
搬送された病院では、担当の産婦人科医がいない為受け入れを拒否すると言う。
しかし緊急を要する患者の様子に、これから他の病院に運ぶには時間が掛かり過ぎると猛烈に反論する看護師の姿。
なんとその看護師は、市役所100円玉事件(笑)の愛子ではないかw
なんとも早い再会に驚くふたり。
そこへ「私が診るわ!」と颯爽と現れたのが、病院再建の為に市役所から派遣された凄腕の脳外科医遠藤紗綾(緒川たまき)だった。
紗綾のおかげで涼子は事無きを得たが、出産出来る病院がないと言う。
この病院で出産させては貰えないかと紗綾に問う涼子だったが、
「九ヶ月になった妊婦を受け入れるところなんて、
どこにもありません!」
とキッパリ、スッキリ言い放たれてしまう。Σ(゚д゚;)
あまりに残酷な現実をさらりと述べる紗綾に、
「産婦人科の先生にも相談しないで、
あんなこと言う権利あんのかよ!」
と、猛烈に反発する愛子だったが、紗綾は冷静に対応。
この病院で働く者の事は全て調査済みの様子で、これでは愛子も太刀打ち出来なかった。
航平は、この病院が30億もの負債を抱えて息も絶え絶えな状況である事、ついでにイケズな女医さんが『熱烈歓迎、遠藤大先生!!』だと言う事を知るのだった。
プラカードはとってもラブリ~だったのにねぇ(*≧m≦*)ププッ
紗綾は、早速病院の職員等を集めてこれからの経営方針を説明し始める。
まず、市民の為の病院と言う考えを捨てる事。
利益の薄い診療(小児科や産婦人科)よりも、循環器などを取り入れて利益の大きい専門病院に移行し、セレブのための病院を作るしか生き残る道はないと言うのだ。
再び反論する愛子ちゃんでしたが、またもや
「赤字を抱えているのはここの病院だけじゃない。
今の医療制度がおかしいのよ。このままでは医者が死ぬ。
医療はタダだ、治してもらって当たり前。
そんな患者のために、医者が犠牲になる理由なんかない。」
「給料無しで働けるの?」
安っぽいヒューマニズムだとやり込められる。
『命は金で買うもの』
『いい医療を受けたければ、それ相応の金を積め。
それができなければ、それなりの医療で満足するしかない。』
どうやらこれが紗綾のポリシーらしいですw
納得行かない様子の愛子は、航平に「病院がなくなってもいいのか?」と問いかけるが、「すみません。」としか答えない。
煮え切らない航平の態度に怒りを顕わにし、
「あなたのお金を使ったものなど持っていたくない!」
と、妹の為に急ぐ必要のあった戸籍謄本をつき返すのだった。
病院の屋上で考え事をする愛子を見つけた航平が、戸籍謄本を返しに現れる。
自分の行為を認めて、素直に航平に詫びる愛子。
七夕祭りの花火が上がると、愛子は楽しそうに見つめながら自分の事を話し始める。
しかし航平は自分の事を拒絶する様に、自分の事を好きな人間ばかりではないと言って立ち去るのだった。
そんな時、航平は偶然係わった妊婦の涼子が婦人会の安田早苗(松田美由紀)の娘だと聞かされ、仙道郁夫(岸部一徳 )らと共に行方を捜す事になるが、その最中に七夕祭りの会場で爆発事故が起きてしまう。
会場から一番近い市民病院には次々と怪我人が運び込まれるが、医師が不足しているのを理由に受け入れを拒否しようとする。
病院の入り口での押し問答が続く中、一刻を争う状況であると踏んだ愛子は勝手に引き受けてしまうのだった。
病院内は怪我人で溢れ、医師1名と少ないスタッフでの治療が始まった。
一方航平は、事故の現場で涼子が手にしていたお守りを発見し、 近くの瓦礫の中から涼子を助け出す。
瓦礫の下になっていて発見が遅れた涼子は、瀕死の状態で市民病院へ。
愛子は、変わり果てた姿の涼子を見て愕然とする。
喉が腫れて呼吸が出来ず、危ない状態にある涼子を何とかしなければと焦る愛子だったが、医師は他の重篤患者から手が離せない状況。
このままでは涼子の、いや、涼子と胎児の二つの命が消えてしまう…
愛子は二人の命を救う為、意を決して震える手でメスを握り軌道の確保を行うのだった。
そっと処置室に足を踏み入れた航平は、愛子の行為をただ見つめていた。
祈るような思いで涼子を見つめる愛子。
それに答える様に涼子は呼吸を回復させる。
そこへ駆けつけて来た紗綾は、開口一番、看護師にあるまじき医療行為を咎めるのだった。
その時始めて航平が口を開いた。
「俺がやった。 俺は医者だ!」
ポカ~ンな周囲を尻目に、航平はこの場でのオペを指示。
母体と共に胎児も帝王切開で取り出し、両方を救う!と宣言する。
否応無しに、受け入れる紗綾。
紗綾と航平による手術は無事に終わり、涼子も赤ちゃんも無事に助かった。
朝焼けを見つめながら航平はどこかスッキリとした表情だったが、またもとの表情に戻ってしまう。
紗綾が航平を見つけて問いただす。
「あなた医者だといったわね。 今は違う様だけど、何年?」
「8年前まで…」
バシッっ!!!!
「医療を甘く見ないで!」
紗綾は、強烈な平手打ちを航平に見舞う。
一方愛子は航平に、涼子の命を救ってくれてありがとうと、患者と十分に向き合えた手応えに満足していると語り気丈に見える愛子だが、本当は怖くてたまらなかったとその場にへたり込んで涙するのだった。
そんな愛子の震える手を、航平は自分の手で優しく包み込む。
早苗と涼子も、親子の深い絆を再確認したみたいだから、
安心して子育てしてね^^
お互いを想い過ぎても、行き違ってしまうものなんだよね。
そして愛子は、航平に「市民病院を守りたい」と告げる。
「もう一度医者に戻る気持ちがあるなら…」と言う愛子の言葉を振り切るように航平は、自分には資格がないと言い切るのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
航平は医者としての過去を封印しちゃってるんだね。
涼子を救った事で少しは心を開いたのかな?と思ったんだけど、そんなに簡単な問題じゃなさそうか。
竹野内さん、いいですねぇ。
官ちゃんもいい!
このお二人は初共演なんだね。
すご~く合ってると思いました。
話題のエドさんは、ちょっと硬かったかな~。
でもお似合いでしたので、これからに期待^^
今回は「緒川たまき」さん抜きでは語れませんw
一見感じ悪そうに見える紗綾ですが、私は好きです。
彼女の様な芯のしっかりした人は、いい加減な事をいったりやったりしないので、考える方向性さえ同じならば物凄く頼りになるし信頼できます。
言ってる事も間違いじゃないし、正論でしょ。
ただ、思いっきり人情味には欠けてますけどねw
私は愛子の性格に近いなぁ。
彼女の気持ち、すごく良くわかりますわ(o^-')b
ただ、歳のせいで少しは丸くなっているかと思われます。
ヾ(T∇T)ノ彡★ギャハハ!!バンバン!!
主題歌 『 ひかり 』 星村麻衣
(8月20日 (水) 発売予定)
キャスト
森山航平 … 竹野内豊
豊田中愛子 … 菅野美穂
遠藤紗綾 … 緒川たまき
田中七海 … 黒川智花
原田和子 … エド・はるみ
安田涼子 … 大沢あかね
安田早苗 … 松田美由紀
田中好美 … 永島暎子
蓮見洋治 … 陣内孝則 (特別出演)
仙道郁夫 … 岸部一徳
≪お役立ちサイト≫
これから増やしていきます^^